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お茶の時間

お茶など飲みながら書き、そして読んでいただけたら幸いです。

【不思議なお話】見えないのも割と怖いものです。

不思議なお話

 こんな夜中にYouTubeでまた怖い話を聞いていたら、めちゃくちゃ怖くなり…

 そして、自分も昔の怖い、というよりも不思議な話を書こうとするとは…

 マゾかしら(^_^;)?

 

 もう20年以上も前のことです。

 あまり詳しく書くとそのお店にも迷惑だと思いますので、端折って書いてみたいと思います。

 とある雑居ビルの5階の飲食店でバイトをしておりました。

「出る」

 とは聞いていましたが、その当時の自分は何を思っていたのかそのようなことはあまり気にしませんでした。

 そのビルは繁華街にあり、また近くを流れる一級河川が窓から見える…お店を出すには立地的にとても良い場所だったと思います。実際、ビルは上から下まで、一つの階を除いて店舗が入っているビルでした。

 一つの階、3階ですが、空テナントでした。

「いろんな店が入ってたけど、全部、出ていった」

 らしいのです。

 そこで過去、経営者の方が自死なさって以来、そういう状態だったようで、ほとんど見放されている階のようでした。貸すつもりもなかったのかもしれないですね…。

 

 そんなビルで働いていたわけですが…

「引っ張り幽霊にあった?」

 なんて会話を普通にするようなお店って…(麻痺してる^_^;)?

 引っ張り幽霊とは、誰かが後ろから服の袖を引っ張るので、お客さんかな? と後ろを振り返っても誰もいない、というものらしいです。

 もうすでに「らしい」と書いている時点で、おわかりいただけると思いますが、私はまったくあいませんでした。なにせ忙しいお店だったので、引っ張られても気付いてなかったかもしれないです(^^ゞ

 

 そんな中でも…

「これは…どうなの????」

 ということも、いくつかありました…。その中でも、ちょっと「考えてみたら怖いかな」というお話です。

 

1.「いっぱいいる!」

 

 来店されるお客さんを席に案内するのもお仕事の一つなのですが、その日は女性二人連れのお客さんが、お店の入り口の辺りでどうしたことか立ち止まっていらっしゃいました。

「どうぞ、お好きな席へ」

 店内はすいていたので、私はその女性お二人をお店の方へ促したのですが、一人の女性が、

「ごめんなさいね…ちょっと待っててくださいね」

 と、連れの女性をなんとかお店の方へ入るよう、説得していらっしゃいました。

 連れの女性は、何やら顔色も悪く、および腰で…。私としては「どうしたのかな? 体調が悪くなられたのかな?」と思ったのですが…。

 そのお店に入ることを躊躇っておられた女性が少し顔をあげて店内を見た途端、

 

「いっぱいいる! いっぱいいるじゃない! 怖い!!」

 

  と動転したかのように叫び、そして、逃げるように、というよりも、まさしく逃げて行ってしまわれました。

 残されたもう一人の女性が困ったように、

「すみせん…彼女、霊感があって…」

 と言われ、その方もお帰りになりました。

 

 唖然とした後、思ったのは…

「いっぱいいる(霊が?)場所で働いてる私はどうすれば…ヽ(;´ω`)ノ」

 複雑な気持ちでした。

 見える方からすると「いっぱいいる」場所で、見えない自分は夜中まで働かねばならないのですから…(これは怖かったです…^_^;)

 

2.夜中の電話

 まだ今ほど携帯電話が普及していない時代だったので、お店には公衆電話も置いてありました。

 そこでちょっと変わった方からの電話がある、と聞かされていました。

 その「ちょっと変わった方」がおっしゃるには…

「あんたのところの店の窓からうちへ向かって、大勢の人が罵声をあびせてくる。なんとかしてくれ」

 というものらしいのです。

 確かにお店には川を見渡せるほど大きな窓はありました。しかし、そこから大勢の人が誰かに向かって罵声をあびせるなど、もちろん一度も見たことはありません。

「気にする電話ではない。その人(電話の相手)は、どうやら病気で薬を飲んでいるみたいで…。多分、その病気の症状か薬の副作用の幻聴・幻覚なのじゃないかな?」

 と言われておりました。

 当時は、私もそのお話に納得していました。

 しかし、ふと思ったのですよ。

 「見える方には、何やら霊なのか何かわからないものがいっぱいいる(らしい)お店だから…」

 「変わった電話をかけてくる方」の見ているもの、聞こえる罵声が、本当に病気の症状だったり薬の副作用なのかどうか…??

 確かめようがないです。確かめる術もないです。

 

 「見える」のも怖いと思いますが、「見えない」ことも結構、怖いな(想像だけがふくらむだけに)…と思ったりした出来事でした。