中学生の頃、憧れていた友人のご両親と、複雑な気持ち…
これまた中学生の頃のお話です。
その当時の友人(今でもメール交換しています)が、彼女のご両親について言いました。
「うちのお父ちゃんって、お母ちゃんがいないと駄目な人なんだよ」
私はその言葉にいたく感動してしまい、
「Yちゃん(友人)のお父さんとお母さん、大恋愛で結婚したんでしょう?」
と私が言うと、
「違うよ、うちの両親、お見合い結婚」
と首を振ったことに、またしても私は驚きました。
友人のご両親は、当時の私にとっては「憧れ」と言ってもいいほど、良くできたご両親でした。
お父さんの方はとにかくおもしろい方で、常に私たちを笑わせてくれる楽しい方。 お母さんの方はいけないことはいけない、と子だけでなく友達である私たちにもしっかり叱ってくださる、しっかり者のお母さんでした。
そこで終われば良かったのですが…。
中学生ですから、どうにも自分の両親とYちゃんのご両親を比べてしまっていました。
「うちの両親、見合いで結婚したんかな?」
とこれも中学時代の私が、姉に何の気なしに言ったのですが、
「え? あんた知らんかったん? お父さんとお母さん、駆け落ち同然の結婚だったって親戚のおじさんたちがよく言ってるじゃない?」
この時の衝撃は忘れられません…。
「駆け落ち同然…で、今はあんな風なの?」
「あんな風」とは、中学生の私から見たら「何故に、気の合わないこの二人は結婚したのか?」という感じでしょうか(^^ゞ
なんというか、父が転勤族で単身赴任だったのが、良かったような…気もするほどに、何やら顔を突き合わせば口論しているような夫婦でした(^_^;)
中学時代は、この私の両親の状態を、
「相手のことをよく知らずに結婚したからこんなになるんだな…見合い結婚には気をつけないと」
などと勝手に思っていたこともあります。
お見合いで結婚された友人のご両親が、仲睦まじく…
駆け落ち同然(反対されていたらしい)で結婚した自分の両親が、ほぼ家庭内離婚…
中学生の頃は、この矛盾というべきか、なんというべきか…結婚、恋愛の不思議を両親から知ったように思います。
夫婦には夫婦にしかわからないことがある。
ともよく言いますが、本当に「わからないものだな…」と痛感した出来事でした。